本工法は、2007年版「建築物の構造関係技術基準解説書」によるA級の継手性能を有する溶接継手工法である。鋼板を半円状に曲げ加工し、開先中央部に溝を設けた裏当て材を用いて、鉄筋相互のI開先部を炭酸ガスアーク溶接法により行う鉄筋の突合せ溶接工法である。
本工法は、鉄筋コンクリート工事に用いられる鋼種SD345,SD390,SD490の溶接施工が可能であり、建築工事の新築、増築、耐震補強など全ての工事で安全で効率的な施工ができます。
ホーム工法の概要
本工法は、2007年版「建築物の構造関係技術基準解説書」によるA級の継手性能を有する溶接継手工法である。鋼板を半円状に曲げ加工し、開先中央部に溝を設けた裏当て材を用いて、鉄筋相互のI開先部を炭酸ガスアーク溶接法により行う鉄筋の突合せ溶接工法である。
本工法は、鉄筋コンクリート工事に用いられる鋼種SD345,SD390,SD490の溶接施工が可能であり、建築工事の新築、増築、耐震補強など全ての工事で安全で効率的な施工ができます。
半自動アーク溶接は、ガス圧接と違い発するアークによって瞬時に母材を溶かします。
適正な溶接材料と溶接条件で溶接を行った場合、母材以上の強度を得ることができます。
図①欠点として、アークのスタート時に欠陥が生じやすく、鉄筋溶接継手では溶接初層部の角部に融合不良による欠陥ができる場合があります。この事は、鋼板の突合せ溶接でも同様な現象がおこります。
この事により、継手の強度としては、十分な強度が確保できても、母材部分で生じる破断が得られない場合があります。
SG継手工法は、鉄筋溶接継手の初層部での融合不良による欠陥を無くする為に開発されました。
図②一般的な鋼板の突合せ溶接では、溶接部の開先角度を図のように90度より広くしております。
図③SG継手工法の裏当て材は、深さ2mm幅は開先間隔と同じ溝を施し、更に2mmの部分に鋼板の開先と同様な角度をつけております。
図④結果として、SG継手工法では、溶接初層部を母材の外の領域に逃がし尚且つ、角部での融合不良の無い良好な溶接を可能にしました。
表1 適用鋼種と適用範囲
適用部位 |
鋼種 |
適用径 |
備考 |
下向き、横向き溶接(梁筋、柱筋) 同径間継手 |
SD345 |
D19.D22.D25.D29.D32D35. D38.D41.D51 |
同径 |
SD390 |
D29.D32.D35 D38.D41 |
同径 |
|
横向き溶接 (柱筋) 異径間継手
|
SD345 |
D19+D22.D22+D25 D25+D29.D29+D32 D32+D35.D35+D38 D38+D41.D41+D51 |
1径差 |
D19+D25.D22+D29 D25+D32.D29+D35 D32+D38.D35+D41 |
2径差 |
||
SD390 |
D29+D32. D32+D35 D35+D38. D38+D41 |
1径差 |
|
D29+D35. D32+D38 D35+D41 |
2径差 |
||
横向き溶接 (柱筋) 異鋼種異径間継手 |
鋼種適用径 |
1径差 |
|
D25(SD345)+D29(SD390) |
表2 適用鋼種と適用範囲
適用部位 |
鋼種 |
適用径 |
備考 |
下向き、横向き溶接 (梁筋、柱筋) 同径間継手 |
SD490 |
D29.D32.D35.D38.D41 |
同径 |
横向き溶接(柱筋) 異径間継手 |
D29+D32. D32+D35 D35+D38. D38+D41 |
1径差 |
※上記適用範囲は、(一財)日本建築センターにおいて審査された適用範囲です。